現在、都市には雑居ビル、マンション、ホテル、地下鉄や地下街など、実に様々な建築物が建ちならび、今もなお、あちらこちらで建設されています。
都市化が進むにつれ、私たちの生活はより便利で豊かなものになったと同時に、万が一に備え、多くの災害から尊い人命や財産を守る為の対策を安全かつ、より高度なものが求められています。
<神戸市灘区商店街火災現場>
連結送水管は、送水口、放水口、放水用器具格納箱等から構成されており、火災の際にポンプ車から送水口を通じて送水し、消防隊が放水口にホースを接続し消火活動を行うことができる設備です。
※ 写真のように送水口にも様々な形をしたものがあります。
連結送水管 |
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■ 送水口 ■
送水口は地上に設置されており、建物の敷地内、建物の玄関横、駐車場 入口前、植栽部分等などに設置されています。
建物の大きさ、高さにより、送水口が複数設置されている場合もあります。
■ 放水口 ■
放水口は建物の共用廊下や非常階段部分または地下街部分にあり、地下~最上階(3階部分から最上階、屋上のテスト弁が多い)に設置されています。
放水口格納箱の大きさは、設置してある消火用設備により、大きいものから小さなものまであります。
措置命令違反で建物のオーナー様や防火管理者に罰金や拘置も・・・
※ 連結送水管は、平成14年7月から『消防用設備点検基準等の改正』
(消防法第17の3の3)にともない、連結送水設備を設置して10年経過(以後3年ごと)したものについて『耐圧試験』を実施し、消防署に報告することが義務づけられました。
措置命令に違反した場合、建物のオーナーや管理者に対し、罰金(消防法第44条の7の3)又は、拘留に処せられることもあります。